園芸学会雑誌
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ザクロの果実生長に伴う外種皮の細胞構造並びに糖と酸含量の変化
崔 世茂佐々田 理香佐藤 裕美新居 直祐
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2004 年 73 巻 3 号 p. 241-243

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抄録
ザクロ果実の果径と種子重は1重のS字曲線を描いて生長した.1個の果実には100~500個の種子が含まれ,果径と種子数には有意な正の相関関係がみられた.外種皮(アリル)は一層の細胞からなり,その細胞は2.3mm以上の長さに伸長する巨大細胞に生長した.可食部の果汁の糖はフルクトースとダルコースが主体であった.滴定酸含量はクエン酸に換算したところ,果実成熟前は9.5%と非常に高く,果汁に糖が蓄積する時期以降急激に減少したが,収穫期においても4%前後と高い値を維持した.
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