抄録
日本自生のマタタビ属植物であるA. argi心およびA. rufaの低温遭遇後の切枝の発芽を,キウイフルーツ(A. deliciosaおよびA. chinensis)と比較して調査した.A. argutaおよびA. rufaの多くの品種・系統は自然低温遭遇200時間の少低温遭遇でも高い発芽率を示した.一方,A. deliciosaの品種は,600から800時間以上の低温を必要とした.A. chinensisは,A. deliciosaに比べて低温要求量はやや少なかった.種間雑種の品種にも低温要求量の少ないものがあった.