抄録
年間を通じてのニラの生育特性を調べるため,ハウス内で2か月毎に播種し,それぞれ40日間育苗して定植し,その後150日間栽培して刈り取った.栽培には砂耕法を用いた.育苗終了時,葉とりん茎の生体重は,4月や6月に播種した場合に最も大きく,12月や2月に播種した場合に最も小さかった.定植後,それぞれの器官の増加パターンは栽培時期によって変わり,刈り取り時の葉およびりん茎は6月播種が最も大きく,10月播種が最も小さかった.刈り取り時の1分げつ当たりの乾物重は,10月播種では地下部より地上部の方が,2, 4月播種では地上部より地下部の方が大きかった.定植から刈り取りまでの葉とりん茎の乾物重と積算気温との間には有意な相関が認められ,それぞれ2,600℃と2,200℃程度になるまで同様な増加を見せたことから,ニラの初期生育は気温の影響を強く受けることが示された.