水文・水資源学会誌
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塩水を含んだ砂に対する誘電率水分計の測定精度の評価
井上 光弘
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1998 年 11 巻 6 号 p. 555-564

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抄録

塩を含んだ耕作地の土壌管理のために,土壌水分と塩分を時空間的に測定することが重要である.ここでは,(1)電磁波法,(2)共振法,(3)複素誘電率法,(4)TDR法,(5)ADR法に基づく土壌水分計の測定精度,並びに土壌水分測定に及ぼす塩濃度の影響を検討した.その結果,ADR法に基づく4線ロッドを有する土壌水分計は,低水分,高水分領域で,それぞれ±0.01cm3/cm3,±0.02cm3/cm3の測定精度で土壌水分量を測定できた.また,NaCl溶液30000ppmまでの範囲で塩による影響は他の土壌水分計と比較して少なかった.

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