内視鏡は様々な領域で用いられており,耳鼻咽喉科診療でも多用されており,日本耳鼻咽喉科学会は2016年に「耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き」(以下,当手引き)の第1版を刊行した.本研究は当手引の有効性を検討することを目的に,耳鼻咽喉科4施設の観察用内視鏡使用例合計20例を対象に当手引きに記述されている方法での洗浄・消毒を行い,時期別および部位別の細菌の検出状況を確認した.その結果,細菌の検出状況は採取時期別に洗浄・消毒前の操作部は20検体中1検体(5%),挿入部は20検体中14検体(70%),洗浄・消毒後の操作部は20検体中0例(0%),挿入部は20検体中0例(0%)であった.
内視鏡使用直後には当手引きに従った洗浄・消毒後には4施設20件中すべてで細菌が検出されず,本手引きの有効性が確認できた.