砺波市の庄川左岸沿いの休耕田で地下水涵養実験が継続的に行われている。水収支法による観測によれば,3カ年にわたる13カ月平均日減水深で221mm/日であった。また,一筆減水深法による集中観測では,13回平均で231mm/日であり,この休耕田では200mm/日を超える地下水涵養が継続的に可能であった。経費は約1円/m3であった。対岸で行われている浸透池方式による工業用水水道施設では,5,200mm/日の浸透・給水が営業ベースで行われている。経費は約45円/m3であった。両手法とも浸透後の水質は,飲料水基準を上まわっている。浸透池法によれば,高価であるが大量供給が可能であり,水田法によれば,安価であるが少量である。