農業農村工学会誌
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施工過程を考慮した埋設パイプの数値解析
毛利 栄征有吉 充河端 俊典田中 忠次
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2011 年 79 巻 5 号 p. 333-336,a1

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抄録

地中に埋設される大口径のパイプラインは,施工過程の影響を大きく受ける。パイプ周辺の埋戻しやその転圧などによってパイプは大きく変形し,施工完了までの変形挙動がその後の長期的な安定性に大きな影響を及ぼしている。一方,土地改良事業計画設計基準「パイプライン」(農林水産省)では,施工の過程を考慮せず土かぶり荷重に応じた安全性を照査することとしており,実際のパイプラインの挙動を的確に表していない可能性がある。本論では,直径が3,000mmを超えるたわみ性パイプを対象として,地盤の破壊を考慮した弾塑性有限要素解析手法によって,埋戻しや地盤材料の転圧などの施工過程を再現した数値解析を実施し,たわみ性パイプの施工過程での挙動と埋戻し地盤との相互作用を明らかにした。最後に実管路を用いた埋設実験との比較によって数値解析手法の有効性と課題を提示する。

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© 2011 公益社団法人 農業農村工学会
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