農業農村工学会誌
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寒冷地におけるアスファルト舗装道路の凍上被害と技術的課題
川端 伸一郎亀山 修一久保 裕一
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2012 年 80 巻 6 号 p. 445-448,a1

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抄録

北海道のような寒冷地のアスファルト舗装農道では,低温による多数の舗装ひび割れが発生している。このようなひび割れは道路の寿命を低下させる要因となり,さらに凍上が原因の場合には,平坦性の悪化や路面の段差など,車両走行の安全性や農産物運搬時の荷傷みに対する問題にも波及する恐れがある。本報では,凍上被害の実態を農道を中心に紹介し,広域的なひび割れ調査や平坦性調査から凍上被害が切土部に生じやすいことや,新たな凍上対策としての断熱工法の効果を明らかにした。さらに,北海道における過去50年間の寒冬の記録から,地域特性を考慮したn年確率凍結指数の考え方を示した。

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© 2012 公益社団法人 農業農村工学会
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