農村工学研究所
2014 年 82 巻 3 号 p. 205-210,a1
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
岩手県大船渡市吉浜では,海岸堤防の高さを関係者(ステークホルダー)による投票で決定した。本報では,投票前に住民側が主催した「意見交換会」の質疑内容を分析することによって,①海岸堤防の高さを決める上での論点を整理し,②投票権を持つ関係者(ステークホルダー)を決めた論理を明らかにし,地域の合意形成のあり方について考察した。吉浜の海岸堤防の高さを決定するプロセスの中に,「長老の了解=地域の合意」から「参加・学習→投票」という“参加学習型合意形成プロセス”とでも呼ぶべき新たな合意形成の形が見えてきた。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら