農業農村工学会誌
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吊荷重と電流値を用いた地下ダム止水壁着底管理手法の検討
大村 啓介市川 晃央荻野 寿一
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2015 年 83 巻 5 号 p. 397-400,a2

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抄録

地下ダムは,地中連続壁を構築することで海に流出する地下水の流れを堰止め,地盤の間隙に水を貯留させるものである。このため,地下ダムの地下水貯留の性能を満足するために地中連続壁を帯水層下部の不透水層まで確実に着底させ壁の止水性能を確保することが重要となる。本報では,先行削孔する地盤改良機から得られるオーガの吊荷重および減速機の負荷電流値の関係性に着目し,不透水層の深度をリアルタイムで判断する手法を検討した。地盤改良機で測定したデータはパソコンに伝送し記録され,一般的な表計算ソフトを使用して解析および着底判定を行い,リアルタイムでモニタ画面上にて確認できる。

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© 2015 公益社団法人 農業農村工学会
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