2015 年 83 巻 6 号 p. 457-460,a1
耕地面積の約7割が中山間地域などの条件不利地である本県では,一戸当たりの平均経営面積が小さい上,農業所得の低迷や高齢化の進展に伴う担い手不足など,依然として構造的な問題を抱えている状況にある。本報では,このような中において,これまで本県が取り組んできた農業農村分野の具体的な施策について紹介するとともに,中長期的な農業の活力維持と増進のための羅針盤として今年3月に策定した「鳥取県農業活力増進プラン」の基本目標と,このプランの方針に位置づけられた農業農村整備事業の果たすべき役割や今後の施策の展開方向について紹介する。