農業農村工学会誌
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Print ISSN : 1882-2770
ドローンを用いたデントコーン圃場における緑被率の高頻度モニタリングの試行
吉村 暢彦古川 フラビオ渡辺 悠宋 粮大原 譽丈小川 健太義平 大樹
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2016 年 84 巻 9 号 p. 773-776,a2

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抄録

農業従事者の減少やTPP環太平洋パートナーシップ協定の大筋合意などをうけ,高付加価値化や大規模化などが進み,農業,農村を取り巻く環境は変化している。そのような中で,さまざまなセンサーによる生育情報の活用や,ロボットの活用など,スマート農業への流れは加速している。本研究では,圃場観測におけるドローンの活用を検討するために,圃場の高頻度モニタリングを試行した。結果,成長初期の作物の週ごとの生育を,緑被率で数%程度の増加として把握できること,植栽方法の違いによる生育の差異が把握できることがわかった。ドローンの性能が劇的に向上する中,農業者自身による観測も十分に可能であるが,撮影の事後処理の簡便化が課題と考えられた。

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© 2016 公益社団法人 農業農村工学会
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