2017 年 85 巻 4 号 p. 349-352,a2
本報では,筑後川下流右岸地区において,クリーク法面の整備に伴う法面植生の初期管理の促進をねらいとしたワークショップ(WS)の成果をもとに,今後のクリーク法面の維持管理の促進方策と,維持管理の促進を支援するためのWS企画・運営の課題を考察した。その結果,学習・情報交換型WSを基本とし,除草作業を主導する各土地改良区間で,作業に当たる課題や住民参加を促す方策などの対策の共有化を進めつつ,WS開催地域の取組み状況を例示するなど外部評価を得られる機会をつくり開催地域への意識啓発効果と,他地域の参加者への除草作業の促進に当たる有益な情報交換を両立したプログラムづくりが有効となることを明らかにした。