農業農村工学会誌
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児童クラブと子ども教室に関する長岡市山古志地区の取組み
山口 佳奈子坂田 寧代
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2017 年 85 巻 8 号 p. 771-774,a2

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抄録

国の放課後児童クラブや放課後子ども教室などの子どもの集まる場の整備が農村地域では遅れている。本報では,市町村の単独事業により子どもの集まる場を整備するための方法を明らかにすることを目的として,中山間地域である新潟県長岡市山古志地区において長岡市の単独事業で実施されている児童クラブと子ども教室の事例を2015年7月~2017年3月の現地調査をもとに紹介する。児童クラブにより,保護者の労働状況に関係なくすべての児童が集まり遊ぶことのできる場がつくられた。子ども教室では,児童が近所に習い事に通う場をつくると同時に,地域人材を活用して地域の伝統文化を児童に継承する場がつくられた。地域の既存組織を利用することで,市町村の負担を軽減できることなどがわかった。

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© 2017 公益社団法人 農業農村工学会
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