農業農村工学会誌
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関東地方における水田圃場整備
山路 永司
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2019 年 87 巻 7 号 p. 555-559,a1

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抄録

関東支部を構成する1都9県では,稲作の産出額割合は小さいが農地利用は水田が過半を占めている。大区画での圃場整備水準は全国よりも低いが,現在の圃場整備では大区画化を進めている。圃場整備の際には,耕作を担う農家および貸し出す農家の農地を近くに配置する配慮が取られることもある。また畦畔や給排水工を少なく配置する工夫も見られる。営農組合が多くの面積を借り上げることで低コスト化がはかられ,委託側,受託側,双方の利益につながる。この先しばらくは,営農組合や大規模農家による大規模経営と個別経営とが併存する状況が見込まれ,それに見合った整備や利用が重要である。また農作業機械などの進歩にも対応する必要がある。

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© 2019 公益社団法人 農業農村工学会
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