防災重点農業用ため池に指定された青森県十和田市に位置する一本木沢ビオトープ内のため池の水位を2021年4月以降に低下させた。これを受け,一本木沢ビオトープ協議会および地域住民とで,ため池に生息する魚類およびトンボ類の分布への影響をモニタリング調査した結果,魚類については,現時点で優占種の再生産に特段の影響は確認されなかった。一方で,イトトンボ類は水際の抽水植物が水位低下で陸化することで飛来数が減少することが明らかになった。また,イシガイ科二枚貝の生息場である沿岸帯が頻繁に陸化することが懸念された。今後の課題として安定した水位管理の必要性が指摘され,一連の現状および課題が関係者で共有された。