コンピュータ教育の社会的背景や米国での現状,あるいは筑波大学で行われている「情報処理実習」や筆者らが開発したCAIソフトウェアなどを通じて,大学におけるコンピュータ教育とその利用のありかたについて利用者の立場から意見を述べた。また,コンピュータ教育の成功のためには,インフラ整備とともに,コンピュータおよびネットワークに精通した人材の確保,そして社会的なサポートが必要であることを述べた。つづいて,大学内外においてコンピュータネットワークへの一層の参加が教育という側面から望まれること,さらに,望まれる姿として,大学はコンピュータ教育の分類および統合の中心的存在となることが重要であることを結論づけた。