本事業は洪水調節容量66,000m3の掘込式洪水調整池を築造し, 農作物, 公共施設などの湛水被害防除を目的としている。
従来の固結工法による大量の掘削土を場外に搬出する場合,'(1) 固化材が周辺農作物に与える影響,(2) 搬出先の問題,(3) 大量の掘削土搬出による交通障害,(4) 固化処理費の高騰, という問題が懸念された。これらを解決するために, 本地区の超軟弱地盤に着目し, 大気圧工法により地盤を圧縮 (1.6m) して, 掘込式の洪水調整池を築造する計画を行った。
これにより, 大量の建設発生土の抑制ができ, 安全かつ環境に優しい調整池の築造が可能となった。