2007 年 75 巻 9 号 p. 836-837,a3
徳富ダムは, 樺戸 (二期) 地区の主要水源施設として建設中のRCD工法を採用した重力式コンクリートダムである。徳富ダムの骨材は, スメクタイトを含有しており, 過早凝結によるワーカビリテイの低下が問題になっていた。このため, 超遅延剤を用いてワーカビリテイを改善し, 現在実施中の標準的なリフト高75cmでは, 十分なコンクリート品質が確保されている。本報では, 工期短縮およびコスト縮減を図るため予定している, リフト高1mの過早凝結対策について述べる。