空知管内の農業用水路において発生した「藻類・水草」は, 農業用施設に対して水面上昇や流下能力不足, 付着や絡みつきによる機能低下を引き起こし, 維持管理面にかかる労力が膨大になっているため, 繁茂を許容した上での対策の検討に力点を置き, 最も被害の大きい除塵機への絡みつき対策として発生種の特徴を考慮して, 緩傾斜スクリーンを選定した。調査においてはスクリーンの勾配, バー間隔, 形状について最適条件を検討した結果, 維持管理面にかかる労力を大幅に軽減することができた。本事例を参考として, 各地域では実晴に応じた条件検討を行い, 実例の対策工効果をケーススタディに反映させて充実させていくことが望ましい。