2008 年 76 巻 3 号 p. 221-225,a2
独立行政法人水資源機構では, 埋設箇所周辺の地下水や土壌中に含まれる侵食性因子等により管本体の劣化が進行し, 管本体が破裂して大規模な浸水被害, 地表面の陥没などに至る出水が顕在化しつつあるPC管パイプラインについて, 破裂による出水を未然に防ぐため, 管本体の劣化度を総合的に診断する手法を確立し, PC管の適切かつ効果的な維持管理・更新・改築に資することを目的として, 平成14年度から基礎資料の取りまとめを行ってきた。本報では, これまでに機構が実施したPC管本体の劣化に関する調査結果から得られた知見をもとに, PC管の調査・診断手法について提案するものである。