産学連携学
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「産学連携学」 発刊に寄せて
産学官連携によるテクノリージョン形成
—オウル地域の成功と北海道の試み—
荒磯 恒久
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2004 年 1 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
イノベーションを基盤とした経済活性化のために, 地域におけるハイテク企業の集積 (テクノリージョン) 形成が大きな効果を持つ. アメリカ型のテクノリージョンはシリコンバレーに代表されるように技術駆動型経済活性化 (technology-based economic development) の風土のもと, 旺盛な起業家精神と豊富な民間起業資金を背景に「民間主導型」で形成される. 一方これらを十分に持たない他地域 (代表例としてフィンランド・オウル地域) では「官主導型」のテクノリージョン形成が見られる. 産学連携に関する日本の風土はフィンランドに近く, 特に北海道においてオウルを範とする産学官連携, «大学—公設試験研究機関—企業»を核とし地方自治体がサポートするテクノリージョン形成が試みられている.
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© 2004 特定非営利活動法人 産学連携学会
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