産学連携学
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特集 研究支援・産学連携実務者の現在と今後の展開
URAの定着におけるスキル標準の役割とそれを用いた機能分析
髙橋 真木子
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2016 年 12 巻 2 号 p. 2_19-2_29

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抄録
日本における研究支援専門人材URAは文部科学省事業を契機に普及し現在800名近くがその職名で活動する.その業務範囲,必要とされるスキルを規定するのがURAスキル標準である.本稿では,まずスキル標準の概略を紹介した上で,これまであまり明確に説明されていなかったスキル作成の経緯,背景にある問題認識と設計思想を示す.次に2015年に行われた全国規模の調査結果をもとに,現在のURA組織が重視する業務,求める能力や実績,人材群,組織形態について,産学連携に関連する点を中心に考察する.大学の内外の環境が激変する中で,研究力強化に資する専門人材として発足したことから,産学連携専門人材と共通の経緯や課題が存在することが明らかになる.最後に,これらを通じ得られる示唆,今後の課題3点を示す.
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© 2016 特定非営利活動法人 産学連携学会
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