抄録
福井地域では,繊維や眼鏡産業を起点としたユニークな表面処理や金属・機械加工,化学関連のものづくり基盤技術企業群との産学官連携が以前から盛んである.個々の企業規模は比較的大きくないものの,国際的に競争の激しい中でも独自の立場を維持している現状を整理し,今後の持続的な産学官連携のあるべき姿に関して地域で議論され,取り組まれている内容について述べる.また,大学における教育や研究と産学官連携との関係性についての考察を行い,福井大学が今後その存在をアピールし,持続して行くために何が必要かを整理した上で,今後挑戦して行きたいアクションについて例示する.