抄録
地域ブランドの浸透は,ランキングや認定制度など新たな価値基準を生み出した.それに対応するため各ブランドは,グローバル化への対応,エビデンスの強化,ブランド維持のための産学官民の連携体制構築など新たな取り組みを求められるようになっている.これら新たな社会的価値への対応はブランド提供者の責務である.しかし,地域ブランドの送り手は,小さな組織の集合体であることが多く,対応が困難な場合も多い.地域の一員として,専門機関として,ミッションとして,地域ブランド構築に関し大学への期待が寄せられている.また,大学も地域ブランド構築への参加を好機と捉えて,研究や教育に活用することが重要となっている.