2022 年 19 巻 1 号 p. 1_26-1_37
本稿では産学連携を通したPBLの教育実践を事例に,教育効果とその課題を検証した.その結果,産学連携を通して,生徒が普段できない就業体験を行う事ができた.また,地域企業で働く人との出会いはロールモデルとして将来のキャリアプランを考えるきっかけとなった.課題としては,産学連携の調整を生徒に委ねたため,学校や企業側の利害関係の調整に不十分なところが多発した.ただ,課題が生じるからこそ,生徒はそれら課題を一つ一つ解決しながら成長していく生きた教材となった.