産学連携学
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論文
産学官連携事業により実用化した事例の達成要因解析
丹野 和夫大島 修三阿部 四朗猪狩 征也小山 康文沼田 秀彦大矢 修吉田 啓一小笠原 康則佐々木 守衛
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2006 年 2 巻 2 号 p. 2_17-2_25

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抄録

文部科学省,科学技術振興機構の産学連携コーディネート事業により実用化できた4課題――ワイヤー放電加工機用腐食防止システム,雑穀入りパン,考古遺物計測システム,維持管理不要な渓流魚道の各開発――について,その実用化達成要因を解析・考察した.採りあげる開発課題は明確なニーズを有するべきであるが,それは必ずしも顕在化していないので,開発品・技術が市場に受け入れられる手立てが必要である.学の独創性,熱意など,産の開発力,見通しなどが必要であるが,学が他を主導する場合がある.日本において新しい大学発ベンチャー2社の成り立ち,特徴についても考察した.大学等への経済的支援のほか,開発から製品化までを見通した課題設定・コーディネートが望まれる.

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© 2006 特定非営利活動法人 産学連携学会
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