2025 年 21 巻 2 号 p. 2_96-2_105
従来産業の競争力が低下する中で,経済成長の裾野を広げるために各地域において産業構造の高度化による競争力の高い新産業の振興が求められている.この実現には地域の潜在力を活かし,域内外の様々な業種の企業,大学・研究機関等の間で従来の枠組みを越えた異分野間連携を通して付加価値の高い事業を創造することが重要であり,それに向けた異分野間連携の促進へのマネジメントが必要となる.本稿ではこの問題意識を基に,高い成長が見込まれる食農産業における異分野間連携を促進し産業高度化に取組む養父市と新潟市,および同分野でクラスター政策を実施しているドイツ・バイエルン州の3地域をケーススタディの対象とし,比較分析を行う.