廃棄物資源循環学会論文誌
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論文
一般廃棄物最終処分コストの分析および標準費用モデルの作成
松藤 敏彦大原 佳祐
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2009 年 21 巻 1 号 p. 30-43

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抄録
一般廃棄物最終処分コストを,全国123施設に対するアンケート調査に基づいて分析した。調査対象は立地,規模,水処理方法,被覆の有無などの条件に偏りのないよう抽出し,調査票は費目別の詳細を尋ねるものとした。
イニシャルコスト,ランニングコストともに,埋立容量,水処理量,年間埋立量などに対してスケールメリットがあり,おおよそ規模の0.5~0.6乗に比例する。イニシャルコストの中では,用地取得費が大きな割合を占める場合がある。ランニングコストのうち,唯一モニタリング費は測定数が一定であり,規模に依存しない。各費用項目をすべてモデル化することで,費目間の相対的な比較が可能となった。最後に埋立コストをさまざまな条件の下で計算し,費目別の割合,および条件の違いがどのように影響するかを示した。
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© 2009 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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