本研究では遮断型最終処分場の長期的な環境安全性の向上を目的とする。ばいじんや汚泥等の特別管理廃棄物からの溶出速度を低減するための措置に着目し,セメント系材料または酸化マグネシウムを用いた固型化処理の効果を長期溶出試験によって明らかにした。ここで得た実験データを遮断型処分場の安全性評価シミュレーション等に応用できるように,固型化処理した重金属等の溶出特性を見かけの拡散係数でパラメータ化した。特別管理廃棄物相当のばいじんと汚泥にはセメント固化を阻害するような重金属や有機物が多分に含まれていたため,高炉セメントB種を最大380 kg/m
3添加しても固めることができなかった。圧縮強度0.98 MPaを満たすことは容易ではなく,溶出試験時に浸漬した時点で形状が崩れるものもあった一方で,酸化マグネシウムを用いた場合,浸漬によって形状が崩れたとしても重金属等の高濃度溶出を防ぐことができた。
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