抄録
本研究ではトマト果実収穫後の茎葉残渣の燃料用ペレット化を目的として,原料含水率測定,燃焼試験,発熱量測定および排出ガス成分分析を行った。トマト茎葉残渣は含水率11%に調整すると,含水率8%のトマトペレットが成型可能であった。成型したトマトペレットの燃焼試験を行ったところ,単体燃焼時では灰が蓄積しペレットストーブの持続運転が困難となったが,木質ペレットにトマトペレットを20%混合して燃焼することで持続運転が可能となった。また,20%混合トマトペレットの低位発熱量は,木質ペレット単体の低位発熱量約17.1MJ/kgと同程度の値を示し,これらの結果から,トマトペレットは木質ペレットに20%混合すれば燃料として利用が可能であることが示唆された。