抄録
本研究は2012年7月より実施されている秋田市の一般廃棄物に対する家庭ごみ有料化政策の影響を検証している。ごみ有料化政策導入により1人あたり家庭ごみ排出量は,およそ35 kg削減されたことがSDID(Synthetic Difference-in-differences)による結果のみで確認された。これはおよそ12.4 %の削減率に匹敵し,秋田市の家庭ごみ有料化政策の有効性が示唆された。さらに,この政策の実施により,秋田市においてごみ手数料1円あたり家庭ごみがおよそ4.3 g排出削減されたことも示された。