2022 年 22 巻 2 号 p. 9-16
研究目的は妊娠期にバースプランを作成して出産をした女性の経験を明らかにすることであった。出産後1年以内の女性21名に半構造化面接を行い、質的帰納的に分析した。その結果、以下の11テーマ[出産に対する自分の希望や思いを表す]、[何を書いていいかわからない]、[自分なりのバースプランを作る]、[他人にどのように受け取られるか気になる]、[助産師からの関わりを受けて作りたい]、[わが子の誕生に臨む自分の想いに気がつく]、[自分の出産イメージを具体的に言葉にする]、[自分の出産における安全性や不確かさを想像する]、[夫や家族とともに作る]、[バースプランを夫や助産師と共有して出産をする]、[バースプランによって出産に向けた準備をする]が導かれた。バースプラン作成への看護として、作成目的の丁寧な説明や妊婦への共感、妊婦に合った情報提供、バースプランを妊婦と家族、医療職者とで共有する重要性が示唆された。