日本母性看護学会誌
Online ISSN : 2434-6187
Print ISSN : 1345-773X
原著
宿泊型産後ケアにおいて助産師が提供すべきケアの構成要素の明確化
青島 恵美子島袋 香子
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キーワード: 産後管理, 産褥, 助産師
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2023 年 24 巻 1 号 p. 15-22

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抄録

本研究の目的は、宿泊型産後ケアにおいて助産師が提供すべきケアの構成要素を明らかにすることである。8名の助産師を対象にフォーカスグループインタビューを実施し、質的帰納的に分析した。その結果、【母親の身体回復の促進と急変時の対応】【母親のメンタルヘルスと母子関係の支援】【「私を大事にして欲しい」という母親の思いの理解と受けとめ】【母親の被養育体験の確認と理解】【母親の心身の休息と育児のバランスを考えた生活支援】【母子にとって最良の授乳のあり方の検討と支援】【母親と助産師による児の健康と成長発達の支援】【母親がわが子の泣きに対応するための支援】【母親が自信を持って快適な育児生活を送るための支援】等の12のテーマが見いだされた。助産師は様々な課題を抱えて産後ケア施設を頼った母親の思いや考えを引き出し、自立した育児生活にむけて母親と目標を共有し、ケアを提供する必要性が示された。

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© 2023 一般社団法人 日本母性看護学会
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