【目的】
私立高等学校の球技系スポーツ選手が受けている食生活におけるソーシャルサポートの特徴を把握することを目的とした。
【方法】
対象者は近畿圏内の私立高等学校の球技系スポーツ選手109名とした(回収率100%)。2018年5~7月に無記名自記式質問紙を用いて自由記述による調査を実施した。食生活におけるソーシャルサポ ートに関し、情緒的サポート、手段的サポート、情報的サポート、評価的サポートの4機能に基づき回答を得た。分析にはKJ法を使用し、類似した回答を集約しカテゴリー化した。
【結果】
食生活におけるソーシャルサポートについて445件の回答が得られ、31カテゴリーに集約された。ソーシャルサポートの4機能のうち、カテゴリー数が最も多かったのは情報的サポート(11カテゴリー)であった。情報的サポートの中でも、特に[自分に必要な食情報を学べる機会がある]というカテゴリーに集約される回答は23件と情報的サポートの中で最多であった。ソーシャルサポートの4機能のうち、回答件数が最も多かったのは手段的サポート(168件)であった。回答件数のうち約半数を占めるのは[栄養バランスのとれた食事や補食を準備してくれる](88件)というカテゴリーに集約される回答であった。
【結論】
私立高等学校の球技系スポーツ選手は、4機能のサポートのうち情報的サポート、手段的サポートを多く受けていることが明らかになった。