2024 年 17 巻 1 号 p. 71-80
【目的】
大学生トライアスロン選手に、コンディショニングを目的とした栄養成分が複合的に配合されたゼリー飲料を摂取させ、レース時の自覚的パフォーマンスに与える影響を評価することとした。
【方法】
A大学トライアスロン選手男女23名を対象に、ビタミンやミネラル、GABA、クエン酸、ユーグレナグラシリスを含有したゼリー飲料を摂取する試験食群、ゼリー飲料から糖質、たんぱく質、脂質以外の栄養素を省いた対照食を摂取するプラセボ食群の2群に、無作為に分けた。試験方法は、二重盲検プラセボ対照試験法を実施した。ゼリー飲料はレース前10日間とレース日に、練習またはレース後1時間以内に1個摂取した。レース後とその翌日に自覚的疲労度、体調、睡眠についての質問紙調査を実施した。さらにレース翌日に尿中の酸化ストレスを測定した。
【結果】
レース中の自覚的疲労度質問紙調査の結果、レース後半の疲労度で、試験食群がプラセボ食群と比較して低値傾向が見られ、集中力低下の程度で有意に低値を示した。
【結論】
大学生トライアスロン選手が、コンディショニングを目的とした栄養成分が複合的に配合されたゼリー飲料を、レース前10日間継続摂取した。その結果、レース中の集中力低下の程度の自覚症状が抑制され、レース後半の疲労度の自覚症状が軽減される傾向が見られた。