2009 年 32 巻 3 号 p. 3_72
アカデミック・ナーシング・プラクティスとは,科学を推進し,ヘルスケアの構造と質を強化する目的のための,大学という学問の府における教育と研究,そして臨床ケアの意図的な統合のことである。アカデミック・ナーシング・プラクティスは,学生の豊かな学習,研究のための患者および臨床場面への教員の接近,そして根拠に基づく実践(evidencebased practice, EBP)の開発と検証のための無理のない環境を強化する生きた実験室を提供する。ペンシルヴァニア大学における実践例が,アカデミック・ナーシング・プラクティスの使命と成果を説明するために用いられる。今後のヘルスケアの状態に深く影響する日本の看護大学の将来像が示唆される。