日本看護研究学会雑誌
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介護付有料老人ホームと認知症グループホームにおける終末期ケアおよび看取りの現状と看護職者の思い
大島 操赤司 千波柴北 早苗
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2012 年 35 巻 1 号 p. 1_175-1_181

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抄録
  介護付有料老人ホームと認知症グループホームでの終末期ケアおよび看取りの現状と,終末期ケアおよび看取りに対する看護職者の思いを明らかにするために,看護職者7名に半構成的面接を行った。その結果,『従来からの看取りへの取り組み方』『今後に向けた看取りへの取り組み方』などの【ホームでの看取りの現状】と,『緊急時の連絡体制』や『最期を迎える場所への本人と家族の希望』『ホームで実施した看取り』などの【ホームでの看護職者の体験】が示された。また,看護職者は,これまでの看取りの経験からの『看護職者が思う看取り』や『看護職者が提供したい看取り』から生じる【その人となりに沿った看取りをしたい】という思いと,『終末期ケア・看取りへの不安』を抱えながらも『終末期ケア・看取りの実現に必要なこと』『書面による意思確認への考え』を示し,【終末期ケア・看取りの体制づくりが必要】という思いを抱いていた。
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© 2012 一般社団法人 日本看護研究学会
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