看護中間管理者のキャリア発達過程とその関連要因を明らかにするため,看護中間管理者14名に半構成的面接調査を行った。質的帰納的分析の結果,看護中間管理者のキャリア発達過程として【不安と期待をもって看護中間管理者引き受ける】【看護中間管理者としての業務を習得する】【取り組むべき課題を考え行動する】【看護中間管理者として成果を上げる】【看護中間管理者としての自信・やりがいを得る】【病院全体を考えた職務が遂行できる】の6カテゴリーが抽出された。
キャリア発達過程には9カテゴリーが関連し,【看護中間管理者としての成長発達を促す体験】や【上司によるメンタリング】【同僚の支え】【他部門との協力】により,【看護中間管理者として必要な能力に対する認識の深まり】や【看護中間管理者の役割の明確化】をして,主体的にキャリア発達に取り組んでいた。この過程は【看護という職業の意味】によって支えられていた。