日本看護研究学会雑誌
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看護学生が抱く手術直後患者の観察における困難感と対処
高比良 祥子吉田 恵理子片穂野 邦子松本 幸子山田 貴子
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2016 年 39 巻 4 号 p. 4_115-4_124

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抄録

【目的】看護学生が手術直後の患者の観察を行うときにどのような困難感を抱き,どのように対処しているかを明らかにし,教育方法への示唆を得る。
【方法】対象者は,成人看護学実習において,看護師とともに手術直後の患者の観察を行った学生12名であり,半構造化面接法を用いてデータを収集し,内容分析を行った。
【結果】学生の手術直後患者の観察における困難感は【手術前後の変化に混乱する】【観察技術に自信がもてない】【患者に悪影響を与える不安がある】【看護師や教員の指導に戸惑う】等の7カテゴリ,対処は【看護師をまねて一緒に観察する】【試行錯誤しながら観察する】【邪魔をしないよう行動する】等の6カテゴリが抽出された。
【結論】教育方法として,学生が看護師のロールモデルから学び実践する工夫,学習環境と指導内容の調整,リフレクションを促すかかわりの必要性が示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本看護研究学会
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