日本看護研究学会雑誌
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小児専門訪問看護ステーションにおける医療依存度の高い重症心身障がい児ケアの専門的役割と機能
泊 祐子岡田 摩理遠渡 絹代市川 百香里部谷 知佐恵濵田 裕子叶谷 由佳赤羽根 章子
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2021 年 44 巻 4 号 p. 4_647-4_656

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抄録

目的:医療的ケアのある重症児を看ている小児専門訪問看護ステーションの専門的役割と機能を明らかにすることである。今後,小児の訪問を新たに始める場合の準備の目安や,重症児と家族をケアする看護師の指針となると考えられる。方法:小児を専門としている訪問看護ステーション5か所の看護管理者5人にインタビューを行い,質的に分析を行った。結果:小児専門訪問看護ステーションは,【重症児の特徴をふまえた高度なケアの実施】と【家族全体の生活を支える援助】から成る『重症児と家族を支える小児専門訪問看護の役割』をもち,その土台には『小児専門としての役割を果たすための訪問看護ステーションの機能』として【小児在宅のプロの育成】と【家族のニーズに応える体制づくり】があった。結論:小児専門訪問看護の教育的機能と相談機能を推進することは,小児の訪問看護の拡大と質の向上につながると考えられる。

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