日本看護研究学会雑誌
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臨床における看護実習指導の検討 (I)
成田 栄子水上 明子栄 唱子
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1983 年 6 巻 2 号 p. 2_44-2_51

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抄録

 小児科病棟において実習した3年次生15名の実習日誌から,実習により認知した内容と情意的行動の発達について,実習グループ別,実習の時期別および学生個人の特徴を検討した。
 実習グループによって,小児の特性の理解,実習内容の認知やその深まりに差がみられる。またいずれのグループについても,実習が進むにつれて認知の深まりが増加し,情意領域の反応・価値づけの発達がみられる。
 実習時期については,実習経験を重ねて実習時期が後になるに従って,小児の特性の理解に巾の広がりがみられるものの,認知および情意領域についてはあまり差はみられない。
 個別的な特徴としては,個人の関心や興味と性格的要素から来ると考えられる特徴がみられる。

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© 1983 一般社団法人 日本看護研究学会
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