日本看護研究学会雑誌
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病棟看護師の退院支援における包括的評価指標の作成
山本 さやか百瀬 由美子
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論文ID: 20170414009

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抄録
目的:病棟看護師の退院支援を包括的にとらえた指標を作成することである。
方法:病棟看護師2,115名に調査を実施した。質問項目は先行研究の知見から原案を作成し,エキスパートによる内容妥当性が確認された指標(40項目)の重要性,さらにDonabedian(1969)の医療の質の枠組みに沿い,ストラクチャーとアウトカム評価項目とした。
結果:分析は有効回答1,021名の回答を用いて行った。探索的因子分析の結果,7因子35項目となり,各因子のCronbach’s α 係数は .83~ .94であった。妥当性の検討では重要性合計得点上位・下位群でストラクチャーおよびアウトカム評価項目とのt検定を行い,上位群に有意に高値を示した。また二次因子モデルの確認的因子分析を行った結果,許容範囲内の値となった。結論:指標項目には病棟看護師の退院支援の質向上につながる内容の項目が含まれたと考えられる。
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© 2017 一般社団法人 日本看護研究学会
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