日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム2 「オーバーデンチャーによる機能回復」
磁性アタッチメントの臨床とその展望
中村 好徳田中 孝神原 亮熊野 弘一増田 達彦田中 貴信
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2017 年 9 巻 4 号 p. 317-325

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抄録

 1992年にわが国で初めての実用的な磁性アタッチメントが開発されて以来,既に四半世紀が経過したことになるが,この臨床システムも,既にありふれた日常的な術式となっている. 磁性アタッチメントは,日本磁気歯科学会の主要メンバーが中心となり開発,改良を行い,2012年には,わが国から提案された磁性アタッチメントに関する諸事項が,ISOの国際規格として採用された.このことにより今後,世界各国で製造,販売される全ての磁性アタッチメントが,われわれの提案した規格の要件を満たさなければならなくなった.本稿では,磁性アタッチメントの概要および基本的な臨床手技をはじめ,臨床症例,さらに今後の可能性についても提示したい.

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© 2017 公益社団法人日本補綴歯科学会
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