日本看護研究学会雑誌
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Hybrid法による急性期看護における日常生活ケアにかかわる概念の明確化:
急性期看護における日常生活ケアの理論化に向けて
髙橋 智子
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論文ID: 20201124115

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抄録
目的:急性期看護における日常生活ケアにかかわる概念を明確にする。方法:理論の相・フィールドワーク(FW)の相・統合の相から成るHybrid法を用いて日常生活ケアにかかわる概念を検討した。理論の相では文献から看護における生活の視点を明確にして作業的定義を行った。FWの相では看護師が急性期患者へ実践する日常生活ケア場面の参加観察とインタビューから実践における概念の用いられ方を明確にし,統合の相で結果を統合した。結果:理論の相を通して,看護における生活の視点は生命活動・生活行動・暮らしの3つに概念化された。FWの相を通して急性期の患者の状況5つ,急性期看護における日常生活ケアの実践内容8つ,日常生活ケアの反応や効果5つの概念が見出され,統合の相で急性期看護における日常生活ケアが定義された。結論:理論的な検討およびFWの検討を統合し,急性期看護にかかわる日常生活ケアの概念が示された。
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