論文ID: 20220205180
目的:本研究では,色情報の評価方法の先行研究を調査し,現状と課題を明らかにするために文献レビューを行った。方法:医中誌WebとPubMedにおいて,「看護」「色」「客観的評価」などの用語を組み合わせて検索した。最終的に国外文献5件,国内文献23件を抽出した。結果:抽出した論文を3つに分類した。その結果,「スケールを用いた色比較方法」が最も多く17件だった。その他として,「分光測色計等の機器を使用した色比較方法」が6件,「臨床現場における色表現方法」が5件だった。結論:国内外の先行研究では,スケールを用いた色比較方法が多く報告されていた。観察環境や個人差等の影響により色情報の客観的な評価が難しい場合があるため,今後は臨床現場の環境等に影響されず,色情報を評価できる方法を検討していくことが課題である。