論文ID: 20221207198
目的:開発した周術期外来における術前不安と術前管理に着目したケアガイドの効果を明らかにすること。方法:A県内の既に周術期外来を実施しており,研究協力が得られた1施設において,非無作為化比較試験を行った。協力施設の手術室看護師に,対照群17名に対して協力施設の従来の方法で周術期外来を実施してもらった。その後,介入群17名にケアガイドを使用した周術期外来を実施してもらった。 結果:術前不安(STAI状態不安尺度)は,周術期外来時と入院時で比較し,介入群において有意な減少が認められた。加えて,インタビュー調査から,【安心感の提供】などにつながっていた。また,【手術に向けた準備行動の獲得】など,術前管理についても効果が得られた。結論:本ケアガイドは周術期外来における看護実践を補助するためのツールとして活用できることが示唆された。