抄録
このたびのシンポジウムを通じて,新たに改訂されたサルコイドーシス診断基準の有用性は評価されつつあることが確認された.しかし今後,各臓器別に症例を集積し,将来のさらなる改訂に向けて検討を加える必要があろう.特にサルコイドーシスの心病変,および神経病変の診断に関しては,長期にステロイド治療が必要であり,したがってその副作用の観点からも診断における新たな検査の知見が求められている.新サルコイドーシス診断基準は,2臓器以上に臨床的または組織学的なサルコイドーシスを強く示唆する所見が必要であることが強調されている.サルコイドーシスは全身性疾患であること,また種々の検査所見は,病理所見も含めて非特異的所見であることを意識すべきであり,このことは常にサルコイドーシスの診断において念頭に置く必要があると考える.