日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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シンポジウム ぶどう膜炎におけるサルコイドーシスの位置づけ
サルコイドーシスの鑑別診断 -肉芽腫性ぶどう膜炎-
石原 麻美
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2011 年 31 巻 1 号 p. 73-75

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抄録
サルコイドーシスは非感染性肉芽腫性ぶどう膜炎の代表である.サルコイドーシスを疑って検査をすすめていく過程で,他の原因疾患によるぶどう膜炎を除外しなければならないが,「サルコイドーシス診断基準と診断の手引き-2006」の「眼病変の診断の手引き」には6つの鑑別すべき疾患があげられている.そのうち,肉芽腫性ぶどう膜炎を呈する結核性ぶどう膜炎,ヘルペス性ぶどう膜炎,および眼内悪性リンパ腫を取り上げ,それぞれの眼所見やサルコイドーシスと鑑別するための検査について述べた.結核は最もサルコイドーシスと鑑別が必要な疾患であるが,眼外結核の合併が少ないため,いまだ確定診断は困難である.ヘルペス性ぶどう膜炎(急性網膜壊死)や眼内悪性リンパ腫については,前房水や硝子体などの眼内液を利用した検査を積極的に行い,サルコイドーシスとの鑑別を速やかにつけ,特異的な治療を開始することが必要である.
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© 2011 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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