抄録
サルコイドーシスによる心病変は,早期の診断と治療開始が重要である.現在の心臓サルコイドーシスの「診断の手引き」においては,サルコイドーシスによる全身反応所見に加え,心臓以外の臓器に組織所見もしくは臨床所見が認められることを前提としている.しかし,心臓サルコイドーシスが強く疑われながらも他臓器病変が明らかでないため,診断に苦慮することがある.このような症例では,治療開始の遅れがしばしば重症心不全や心室頻拍など病態悪化につながる.孤発性心病変とも考えられる自験例を提示し,このような症例をどのように扱うべきか提起をした.